オープンLLMのバックエンドにデーターベースを持たす設計

MySQLを使用してテキスト生成Web UIのデータベースを設計する際には、主に以下のような情報を管理するテーブルが必要になります:

  1. ユーザー情報 (users): システムを使用するユーザーの情報を管理します。
  2. リクエスト情報 (requests): ユーザーが行ったテキスト生成のリクエストの詳細を記録します。
  3. 生成テキスト (generated_texts): リクエストに基づいて生成されたテキストの内容を保存します。

以下はこれらのテーブルを設計するための基本的なSQLスキーマです:

ユーザー情報 (users)

CREATE TABLE users (
    id INT AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY,
    username VARCHAR(255) NOT NULL,
    email VARCHAR(255) NOT NULL UNIQUE,
    created_at TIMESTAMP DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP
);
  • id: ユーザーの一意識別子。
  • username: ユーザー名。
  • email: ユーザーのメールアドレス。一意である必要があります。
  • created_at: レコード作成日時。

リクエスト情報 (requests)

CREATE TABLE requests (
    id INT AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY,
    user_id INT,
    prompt TEXT NOT NULL,
    created_at TIMESTAMP DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP,
    FOREIGN KEY (user_id) REFERENCES users(id)
);
  • id: リクエストの一意識別子。
  • user_id: このリクエストを行ったユーザーのID。usersテーブルのidを参照。
  • prompt: ユーザーが入力したテキスト生成のプロンプト。
  • created_at: レコード作成日時。

生成テキスト (generated_texts)

CREATE TABLE generated_texts (
    id INT AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY,
    request_id INT,
    text TEXT NOT NULL,
    created_at TIMESTAMP DEFAULT CURRENT_TIMESTAMP,
    FOREIGN KEY (request_id) REFERENCES requests(id)
);
  • id: 生成テキストの一意識別子。
  • request_id: このテキストを生成したリクエストのID。requestsテーブルのidを参照。
  • text: 生成されたテキストの内容。
  • created_at: レコード作成日時。

これらのテーブルは、テキスト生成Web UIで最も基本的なデータを管理するためのものです。実際のプロジェクトでは、セキュリティ、性能、そしてユーザー体験を考慮して、さらに詳細な設計や追加のテーブルが必要になるかもしれません。たとえば、ユーザー認証のためのパスワード管理、リクエストや生成テキストに対するタグ付けやカテゴライズ、ユーザーのアクションログ記録などです。

はい、WordPressを使用してテキスト生成のWeb UIを構築することは可能です。WordPressは柔軟性が高く、プラグインやカスタムコードを用いて多様な機能を実装できます。テキスト生成機能をWordPressサイトに統合するには、いくつかのアプローチが考えられます:

カスタムプラグインの開発

  • テキスト生成APIとの連携: 既存のテキスト生成API(例えば、OpenAIのGPTなど)を使用するカスタムプラグインを開発します。このプラグインは、WordPress内でユーザーからのリクエストを受け取り、APIに送信し、結果をユーザーに表示する機能を提供します。

ショートコードの利用

  • ショートコードの作成: ユーザーがページや投稿内にテキスト生成フォームを簡単に挿入できるように、ショートコードを作成します。このショートコードはカスタムプラグインによって実装され、フォームの送信結果としてテキスト生成APIから得られた内容を表示します。

REST APIの利用

  • WordPress REST APIの拡張: WordPress REST APIを拡張して、テキスト生成のエンドポイントを作成します。このアプローチでは、外部のアプリケーションやフロントエンドJavaScriptからもテキスト生成機能にアクセスできるようになります。

データベースの活用

  • WordPressのデータベース構造を利用: WordPressはMySQLをバックエンドデータベースとして使用しています。カスタムプラグインやカスタムポストタイプを活用して、ユーザーのリクエストや生成されたテキストの情報を保存し管理することができます。

セキュリティとパフォーマンス

  • セキュリティとパフォーマンスの最適化: テキスト生成機能を公開する際は、APIリクエストのセキュリティ対策(例:APIキーの保護、リクエストレートの制限)やキャッシング戦略を適切に設計することが重要です。

WordPressを用いることで、開発の時間を節約し、より幅広いユーザーにサービスを提供することが可能になります。カスタムプラグインの開発やAPIの統合は、WordPressの強力なカスタマイズ性を生かす良い例です。開発プロセスは、具体的な要件や目的に応じて調整することができます。

Bio

田端厚賢

名前:田端厚賢(Atsuyoshi Tabata)

WordPressを中心に企業様から委託を受けてサイトやサーバーの保守・管理、システム開発を行っています。

2024年4月より東大の松尾研でLLLMの開発プロジェクトに参加しています。

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